きらファンとか艦これとか

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応急修理要員/女神をうまく使うにはどうすればいいのか?

自分が艦これを始めた当初(2013年)はまだ時間にも余裕があり、応急修理要員/女神を使わなくても「大破したら撤退するしかない」「また次チャレンジすればいいか」という気持ちでイベントに臨んでいた。
しかしいつからか艦これに割ける時間も限られてきた。その上、「これ応急修理要員積んでたらここで諦めなくてもよかったのでは?」と判断できるくらいには艦これの経験値がたまってきたと思う。

この記事では応急修理要員/女神をまあまあうまく使うためにはどういった判断が必要かを記してみる。なお応急修理要員/女神をどの程度使うかは人によって異なる。例えば甲作戦RTAに臨む提督は躊躇なく応急修理女神を使うかもしれない(まあ、それより間宮&伊良湖かも)。今回は応急修理要員/女神を使うことそのものに抵抗はないが、何も考えず潤沢に使えるというわけでもない提督を対象とする。

大前提

基本的には、作戦難度を下げる方が無難です。
また応急修理要員/女神は消費アイテムですし、難度が高い作戦に挑戦すればするほど鎮守府の資材も現実の時間も消費します。「このままいくべきか、それともひくべきか」。この判断ができない人、できる自信がない人は、無理そうだなあと思ったら素直に作戦難度を下げることを推奨します。

轟沈について

艦娘保護(轟沈ストッパー)が働く条件

まず前提として、艦隊これくしょんの戦闘では、以下のルールがある。

艦娘が轟沈する条件が存在し、その条件を満たさない限り、艦娘は轟沈しない

これは艦これプロデューサー/ゲームディレクターである田中謙介氏へのインタビューで、田中氏が述べている。

その代わり,ロストにはものすごく明確化されたルールがあります。ただし明示はしていないので,どこからどこまでが安全で,どこから先が危険なのかは,提督の皆さんの体感と,ネットを通じた“柔らかなソーシャル”としての情報共有の中で探ってもらえればいいかなと。

引用元
www.4gamer.net

そして、様々な提督(プレイヤー)の情報を総合し、「おそらくこれが轟沈に関わる条件であろう」とされている条件がこれである。

あるマスの戦闘開始時に、ある艦娘の損傷状態が「大破」だった場合、その艦娘は轟沈ストッパーが働かない

逆に言えば、戦闘開始時に「大破」でない艦娘は轟沈ストッパーが働くため、轟沈しない(と言われている)。 なお「昼戦が終了したのち、夜戦に突入すること」は「戦闘を開始すること」ではないため、大破状態の艦娘がいても夜戦突入は問題ない(と言われている)。払暁戦*1における「夜戦終了後、昼戦に移行すること」も「そのマスにおける戦闘を開始すること」ではない
これが一般に「大破進撃はしてはいけない」と言われる理由である。

轟沈ストッパーとは?

轟沈ストッパーが働いている艦娘が受ける予定のダメージを計算した結果、現在の耐久(HP)以上の数値になった場合、そのダメージはなんかうまい具合に現在の耐久未満の数値に置き換わる。これが轟沈ストッパーである。なおダメージが置き換わるルールに関してはここでは述べない(気になる方はwikiとか見てください)。このルールがあるため「最大耐久が奇数、特に 4n + 1の艦娘は耐久が 4nの艦娘より良い」とか「耐久が 4nの艦娘は、海防艦による耐久改修を行って 4n + 1にしたい」とか言われる。詳しくは「中破ストッパー」とかで調べてください。

大破進撃したら必ず轟沈するの?

答えは「いいえ」である。
陣形選択時に「大破」の艦娘は、轟沈ストッパーが働かなくなるだけである。すなわち、攻撃を受けなければそもそも轟沈することはない
このことは応急修理要員/女神を使ってでも進撃するか否かの判断において重要なので頭の片隅に置いておいて欲しい。

応急修理要員/女神の効果

1隻の艦娘に複数個の応急修理要員/女神を装備していた場合の消費順など、ここに書いてないことはwikiとかで調べてください。

応急修理要員の効果

応急修理要員の効果は以下のとおり。
ある艦娘に1つ以上の応急修理要員が装備されている場合、その艦娘が轟沈したとき、以下のすべてを行う。

  • 応急修理要員を1つ消費する
  • その艦娘の「轟沈」を無かったことにする
  • その艦娘の損傷状態を「大破」にする(耐久の数値がどのくらいになるかは調べてないです)
  • その艦娘に轟沈ストッパーを付与する
    すなわち、そのマスでの戦闘中はその艦娘は轟沈しなくなる

ここで重要なのは、轟沈から保護されるのはそのマスでの戦闘中だけである点である。応急修理要員では「大破」状態までしか回復しない。ゆえに、そのマスでは轟沈しなくても、そこから進撃したらまた轟沈ストッパーが無い状態になるわけである。

応急修理女神の効果

応急修理女神の効果は以下のとおり。
ある艦娘に1つ以上の応急修理女神が装備されている場合、その艦娘が轟沈したとき、以下のすべてを行う。

  • 応急修理女神を1つ消費する
  • その艦娘の「轟沈」を無かったことにする
  • その艦娘の耐久をすべて回復する
  • その艦娘の燃料/弾薬を最大にする
  • その艦娘に轟沈ストッパーを付与する
    すなわち、そのマスでの戦闘中はその艦娘は轟沈しなくなる

応急修理要員と応急修理女神の差異

  1. 応急修理要員では復活時の損傷状態は「大破」だが、応急修理女神では耐久がすべて回復する
  2. 応急修理女神では燃料/弾薬がすべて回復する

応急修理要員/女神の効率的(?)な使い方

結論

結論から言うと、応急修理要員/女神を使う意味がある場面は「このままボスに行って、ボスを撃破できるチャンスがありそう」な場面である。

チャンスがありそう、とは?

「チャンスがありそう」の部分は、「どういった流れでボスを倒す想定なのか」がハッキリしていないとそもそも見通すことができない。
例を挙げる。
簡単な「ダメそうな」例は「アタッカーとして用意した艦娘がボス前のマスで全員大破した」だろうか。これはそのままボスマスに突入したところで大したダメージも与えられずに終わるだろう。特に応急修理要員なら。応急修理女神なら一回被弾して轟沈→復活すれば耐久全回復、燃料&弾薬も回復するためそこからは戦力として数えられるが、被弾するまでは戦力にならない上、被弾した頃には攻撃順が既に終わっていたということも十分あり得る。
また、ボス前のマス以外で応急修理要員を積んだ艦娘が大破したときも、撤退すべきだ。応急修理要員はあくまでも「轟沈を取り消し、大破状態に戻し、そのマスの戦闘では轟沈保護が働く」アイテムである。そのあとの戦闘では「戦闘開始時に大破している」状態になるのである。
逆に応急修理要員の使用が効果的だと思われるのは、アタッカーは健全で、「存在していればよい」艦娘がボス前で大破した場合である。 例えば、水上戦闘機による制空補助だけの役割としての水上機母艦航空巡洋艦。また先制対潜*2(道中1マス目)&探照灯要員としての駆逐艦。洋上補給を運ぶだけの役割としての、補給艦。あとは、良いルートを通るために必要な、秋津洲とか*3
このような場合は応急修理要員を使うこと前提に進撃することで、ボスを倒すチャンスが生まれる。

そう、応急修理要員/女神とは試行回数を増やすアイテムなのである。
決して「使うことによって、もともと倒せなかったボスが倒せるようになるアイテム」ではない。

残り海域ゲージと応急修理要員/女神

またこれは個人的な考えだが、ゲージ破壊段階なら応急修理要員/女神を使ってもよさそうだと思う。
ゲージ削り段階の場合、ボス艦隊の旗艦にダメージを与えさえすればよい。 つまり道中で大破するなら、ボス戦での戦力を削ってでも道中突破率を上げるような編成/装備に調整したほうが良いと思う。例えば初戦の潜水マスでボコボコにされるなら先制対潜を行う艦を増やす、など。ボス艦隊旗艦へのダメージは割合ダメージでも稼げるため、出撃回数を増やして少しずつ削っていく方針でいいと思う。 ただここらへんはリアル資金/時間とか、鎮守府の戦力/資材の量などを考慮して各々で判断してください。
しかしゲージ破壊段階ではボス艦隊旗艦を撃沈させる必要がある。割合ダメージだけでは駄目で、旗艦を撃沈させるだけの戦力を前提に組まないといけない。そのためには道中の安定性を下げないといけないことだって多々あるだろう。
そういったときに、試行回数を増やす手段として応急修理要員/女神は有用なのである。

応急修理要員/女神のどちらを装備させるべきか?

応急修理要員と応急修理女神の違いだが、先ほども述べたように、

  1. 応急修理要員では復活時の損傷状態は「大破」だが、応急修理女神では耐久がすべて回復する
  2. 応急修理女神では燃料/弾薬がすべて回復する

の2点である。つまり応急修理女神は使うことで完全復活することができる。なんと燃料/弾薬まで全回復するので道中の弾薬消費によって低下した火力もバッチリ回復。 すなわち、応急修理女神はアタッカーに載せるほうがよいと思う。水上戦闘機による制空補助をする水上機母艦/航空巡洋艦などにに女神を使うべきかは、まあこれも提督によりけりだと思う。

女神カウンター

応急修理女神にしかできないことの1つとして、女神カウンターがある。女神カウンターとは、以下のような流れを指す。

  1. アタッカーが大破状態でボス艦隊(最終陣容 *4 )との戦闘に突入
  2. (特に夜戦で)アタッカーが敵の攻撃を受け轟沈、からの応急修理女神による復活
  3. アタッカーがカットイン攻撃をボス艦隊旗艦に決め、旗艦を撃沈する

決まればすごいのだが、女神カウンターを決めるまでにはいくつもの壁がある。
まず1つ目が「アタッカーが応急修理女神を持っており、かつ損傷状態が『大破』でボス戦を開始する」ことの壁である。そう、中破ではダメなのである。
2つ目が「アタッカーが敵の攻撃を受ける」壁である。運良く(運悪く?)攻撃対象に選ばれなかったら、そのまま終わりである。
3つ目が「アタッカーが攻撃を行うこと」の壁である。タイミングによっては、「復活はしたけど攻撃順を過ぎていた」ことだってあり得る。
結論を言うと、女神カウンターは確かにすごいのだが、女神カウンターだけに期待するのはちょっと違うと思う。

応急修理女神の使い方(?)

応急修理女神の効率的な使い方については未だ模索中だが、少し書いておく。
例えば、以下のような状況を考える。

  • ボス艦隊の随伴艦が強いため、基本的に夜戦開始時(友軍後)に敵艦が4隻くらい残っている(ボス、姫級、姫級、姫級みたいな感じ)
  • こちらも複数隻のアタッカー(特効艦、カットイン艦)を用意している
  • アタッカーがボス艦隊旗艦をスナイプすれば勝てそう

そのような状況において、ある1隻のアタッカーのみが大破していたら、応急修理女神の使用を前提として、自分だったら進撃するかもしれない。なぜなら、最悪の場合でも単にスナイプチャンスが1回減るだけだからである(女神は消費するが・・・)。

逆に、以下のような状況を考える。

  • ボス艦隊の随伴艦は弱く、基本的に夜戦開始時(友軍後)に旗艦くらいしか残っていない(敵艦隊2番艦くらいは残ってることもあるみたいな感じ)
  • 旗艦に大きなダメージを与えられそう/旗艦の装甲を抜けそうな特効艦が1隻くらいしかいない
  • 1番艦から順番に割合ダメージで旗艦のHPを削っていき、特効艦でトドメをさす想定

そのような状況において、トドメをさす予定のアタッカーが大破していたら、たぶん撤退する。なぜなら、他の艦娘ではトドメを刺せそうにないという想定だからである。

このように、「どういった流れでボスを倒す想定なのか」をハッキリさせておくことが重要なのである。

オマケ:友軍艦隊を考慮した場合

友軍艦隊を考慮しても、上記の考えはさほど変わらない。なぜなら友軍艦隊には、たぶん以下の仕様があるからである。

友軍艦隊によって、敵艦隊が完全に倒されることはない

おそらく、自艦隊の夜戦開始時にターゲットとなる敵艦が1隻も残ってない、という状況にならないようになっていると思われる。
ここで勘違いをしてはいけないのが、「『友軍艦隊は敵艦隊の旗艦を撃沈できない』ではない」ことである。 あくまでも、敵艦全てを倒しきることはない、という意味である。つまり、友軍艦隊の戦闘開始時(すなわち夜戦開始時)に敵艦隊が複数隻残っている場合、友軍艦隊が敵艦隊旗艦を撃沈することだってあり得る。しかし、夜戦開始時に敵艦隊が旗艦のみだった場合、友軍艦隊は絶対に旗艦を撃沈しないのである。

上記のことを考慮しても、先ほどのアタッカーが大破した時に撤退すべきかどうかの判断は特に変わらない。特に敵艦隊が夜戦開始時に複数隻残ることが考えられる場合、友軍が強力なら友軍が旗艦を撃沈することを期待することだって良いだろう。

まとめ

  • 応急修理要員/女神を使う意味がある場面は「このままボスに行って、ボスを撃破できるチャンスがありそう」な場面。
  • 応急修理要員/女神とは試行回数を増やすアイテムである。使うことによって、もともと倒せなかったボスが倒せるようになるアイテムではない。
  • 一般的に、無理そうだなあと思ったら素直に作戦難度を下げるほうがよい

*1:17秋イベなどで見られた戦闘方式。夜戦から始まり、その後昼戦に移行する。マスの色は紫と赤が半々になっている。

*2:正式には「対潜先制爆雷攻撃」

*3:決して秋津洲だけの話ではないのだが、直近のイベントで秋津洲がルート固定艦に選ばれたこともあって印象が強い。

*4:俗に最終編成とか最終形態とかラスダンとか言われている、敵艦隊の編成。参照:https://twitter.com/KanColle_STAFF/status/967027188733132800